医療法人社団 森耳鼻咽喉科医院

森耳鼻咽喉科医院|兵庫県西宮市の耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、アレルギー科

〒662-0812 兵庫県西宮市甲東園1丁目6-27
TEL:0798-52-3387
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よくある質問

Q.駐車場はありますか?

A. 医院の北側に眼科と合わせて5台分の駐車場があります。阪急甲東園駅や阪急バスの停留所からは近いので電車やバスもご利用ください。

 

Q.診察に予約は必要ですか?

A. 電話やパソコンからの予約はしておりません。ただ、予防接種の方や発熱していて体調の悪い方を先に診察することがありますのでご了承ください。

 

Q.往診はしていますか

A. お受けはしていますが、処置や聴力検査など診療所でしか行えないことが多く、耳垢や耳だれなど限られた疾患での往診は時々行っています。
ただ時間的にも余裕がないことが多くご期待に添えないこともあるかと思います。できるだけ車いすでも結構ですので受診していただけたら十分な診察ができ満足していただけると思います。
それでも往診を希望される方は電話にてご相談ください。

 

Q.レーザー治療に予約は必要ですか?

A. 予約制にすると2回来院していただく必要がありますので予約制にはしていません。 診察の順番がきたら申し出てください。
麻酔の綿花を挿入して20分待っていただければレーザー治療ができます。

 

Q.レーザー治療は何歳頃からできますか?料金はいくらですか?

A. 鼻の中に粘膜収縮作用のある薬剤とキシロカインという麻酔薬を浸した綿花を挿入して表面麻酔を行います。そのときに粘膜と綿花がこすれるために痛みを感じますがその痛みだけでレーザーを照射するときはほとんど痛みを感じませんので聞き分けの良いお子様なら4歳くらいから施行できます。手術料金は今年の4月の保険改定で2910点に変更され3割負担の方で両側で8730円です。診察代を含めて9800円と少し高くなりました。

 

Q.アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)でレーザー治療はどのような治療効果があるのでしょうか?

A. アレルギーで肥厚した粘膜を蒸散させて減量しますので鼻閉(鼻づまり)に対して一番効果があります。 それと水溶性の鼻汁を産生する粘膜下に存在する鼻腺という腺細胞を蒸散減少させますので水溶性鼻汁を抑える効果もあります。

 

Q.中耳炎とはどういう病気ですか?

A. 外耳道の奥にある鼓膜の中に膿がたまった状態で耳に痛み、難聴などが生じます。
小さい乳幼児では痛みを訴えられないため耳を手で掻いたり、頭を振ったりします。
また、夜に痛みがあり不機嫌で何度も目を覚まして起きることもあります。

 

Q.子供特に乳幼児に中耳炎が多いのはなぜですか?

A. 高い山へ登って降りてくる時に耳が詰まったような状態になった時につばを飲み込んだり、あくびをすると治ることがありますがこの時に働いているのが耳管という器官で鼻の奥と中耳腔でつながっており中耳腔の圧を一定に保つ働きをしています。

乳幼児ではこの耳管が短いだけでなく、成人に比べて水平に近い状態で鼻の奥やのどの奥に存在する細菌が中耳腔へ入りやすい状態になっています。

中耳炎を起こしやすい細菌は肺炎球菌とインフルエンザ桿菌ですが、これらの菌は鼻の奥や咽頭に細菌叢を作っており、風邪をひいた後にこの細菌叢の菌が増えて咳などによる圧によって先ほど説明した耳管を介して中耳腔に細菌が侵入し中耳炎を発症します。

最近では保育園児などを中心にして抗生物質が効きにくく、治りにくい中耳炎や、一ヶ月の間に何度も反復する中耳炎が増加してきています。

 

Q.最近、難治性や反復性中耳炎が多いということですがどうしてですか?

A. 普通、先に言いましたように中耳炎を起こす細菌の代表である肺炎球菌や、インフルエンザ桿菌はこれらの細菌を退治してくれる抗生物質で簡単に治療できていたのですが、ある種類の抗生物質に対してだんだんと打たれ強くなり、抗生物質を飲んでも退治できなくなったのです。

この細菌のことを耐性菌といい2000年前後から急速に増えてきたのです。最初の頃は肺炎球菌が問題になっていることが多く多剤耐性肺炎球菌といわれています。細菌では耐性型のインフルエンザ桿菌が問題になってきています。

保育園には0歳児から5歳児までの子供たちが一緒に生活しています。そのため、何人も兄弟がいるようなものなので、誰かが副鼻腔炎になっていると、どうしてもより低年齢の乳幼児に細菌の播種が起こりやすくなります。特に細菌に対して抵抗力の無い2歳未満の乳幼児は年中汚い鼻が出ていることが多く、その原因となっている細菌が耐性菌のことが多ので抗生物質が効きにくく、鼻漏も治りにくいため中耳炎を繰り返すという悪循環になっています。

 

Q.耐性菌が増えてきているということですがどうして増えたのですか?

A. 中耳腔や副鼻腔は骨に囲まれている器官で、抗生物質を飲んでもなかなか高濃度の抗生物質が届きません。そのため細菌が死滅するのに必要な殺菌濃度にならず、中途半端な濃度の抗生物質と長く接していた細菌がその抗生物質と仲良しになってしまったのです。

それだけではなく僕たち医者にも責任があります。病気に対してまだ、抗生物質を出す必要の無い状態なのに安易に抗生剤を出していたのも責任の一端です。

特にインフルエンザを代表とするウイルス性の風邪には全く抗生剤は無効です。ただ、風邪がある程度自分の免疫力で治った後、傷ついた鼻や咽頭の粘膜に二次的に細菌感染を起こし、扁桃腺炎や副鼻腔炎に移行することがあります。この時点では抗生剤の投与は必要になります。ですから、抗生物質の投与時期を見極めることは非常に重要です。

 

Q.耐性菌を増やさないためにはどうしたら良いのでしょうか?

A. 想定される中耳炎や副鼻腔炎に対して強い抗菌力を持つ抗生剤を選択する。

抗生剤が有効血中濃度に達すること、つまり抗生物質が吸収されて血液に溶け込んだ形で感染部位に運ばれていって細菌を退治するわけですから、この抗生剤が中耳炎を起こしていると思われる細菌を退治できるだけ高い濃度になる必要があります。その代わり腸内にも高濃度の抗生剤が届きますので小さいお子さんでは強い下痢が起こってしまうという弊害も出てきます。

先に述べた血液内の濃度だけでなく、感染臓器つまり中耳腔や副鼻腔へ良く移行する抗生物質を選ぶことが大事です。

患児の背景に考慮する。これは、保育園児、特に0歳児や1歳児の幼い子供さんや中耳炎で耳鼻咽喉科に来られた時にすでに抗生物質を何日か飲んでいる場合などは抗生剤を飲んでいるにもかかわらず中耳炎を発症しているわけですから、耐性菌による中耳炎の可能性が強いとかんがえられます。そのため耐性菌による中耳炎を想定した抗生物質の投与が必要になります。

 

Q.耐性菌を想定した中耳炎の治療とはどのようにしたらよいのでしょうか?

A. まず、軽症の中耳炎には最初から抗生物質を出さず、消炎鎮痛剤だけで様子を見ます。それでも治らないようなら、先にも述べた中耳炎の2大起炎菌である肺炎球菌やインフルエンザ桿菌に対して十分な殺菌能力を持つと思われる抗生物質を通常の3割から5割の増量投与を行います。

重症の中耳炎で腫脹が著しく中耳腔に膿が貯留しているときは、痛みも強く高度な発熱が続いていることが多いので積極的に鼓膜切開を行います。切開をしますと大量の膿が吸引できることが多くその後は急激に子供の機嫌も良くなり熱も下がります。

反復性の中耳炎で一カ月から三カ月くらいの間ほとんど治らず中耳炎を繰り返しているような状態を反復性中耳炎と言います。中耳炎は大体お子さんの半数余りが5歳ごろまでに1から3回程度の中耳炎をすることが多いのですが、その中の5%くらいが反復性中耳炎になっているように思います。ただ、反復性中耳炎のお子さんは多いときは一ヶ月で5から6回の鼓膜切開が必要であることが多く、よく、母親からこんなに鼓膜を切開しても大丈夫ですかと尋ねられることがありますが、鼓膜は特に一番外側は皮膚でできていますので何度切開してもきれいに再生して傷跡が残ることはほとんどありません。鼓膜は再生能力が強いので切開しても中耳腔の膿が出きらないうちに切開創が閉じてしまうこともあり、最近ではレーザーによる切開を多用しています。このように中耳炎を繰り返していたお子さんも大体2歳半くらいになりますと急に中耳炎にならなくなります。なぜなら、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌に対する免疫力を獲得するからです。その頃に鼓膜をカメラでお母さんに見てもらっていますがほとんどといっていいほど切開の傷跡は残っていません。

今まで述べた治療をすべて施しても治らないような症例も年に1~2人はいます。このような場合は中耳腔の細菌をきっちりと除菌するためにより大量の抗生物質が届くように近くの病院で点滴をお願いすることもあります。

 

Q.乳幼児の中耳炎の問題点は?

A. 特に0歳児では耳だれが出るまで中耳炎に親が気付かないことが多く何日間も夜泣きが続いていたり、原因不明の発熱が続いていたということを初診のときに聞くこともあります。よく耳に手を持って行ったり頭を振ったりするときも中耳炎の可能性がありますので耳鼻咽喉科で見てもらったほうが良いかもしれません。

反復性中耳炎のお子さんは中耳腔に膿がたまっているような強い炎症のときだけでなく少し落ち着いているときでも中耳腔に浸出液がたまっている状態のことが多く、この時は痛みはなく耳の詰まった感じがあるだけなのであまり大きなアクションはありませんのでもっと親にとっては気づきにくい状態です。この状態を滲出性中耳炎といいます。でも、そのような状態でも相当聞こえづらい難聴が存在します。この頃は母親や父親の会話などを聞きながら言葉を覚えていく大事な時期ですのでやはり、気づいてあげて適切な処置をして聴力が良くなるように努力するべきと考えています。

 

Q.中耳炎を予防するためにはどのようにしたら良いでしょうか?

A. これは、その子の耳管の機能や、副鼻腔炎になりやすいかどうかによって左右されますので難しい問題です。ただ、膿のような鼻が出ていて痰の絡んだような咳をしていると中耳炎になることが多いので、耳鼻咽喉科で見てもらうようにすることです。

それから、ある程度大きくなればなるべく鼻をかむ練習をすることです。鼻をすすると鼓膜の中が陰圧になります。陰圧になっているとのどや鼻の奥の細菌が侵入しやすい状態になってしまいます。ですから、なるべく鼻を自分でかんで排出するように練習させることは滲出性中耳炎の予防にもなり非常に有効です。